加工⑥ ボディー細部の仕上げ 実例2000gtAm
細部の加工は、作ろうとする車種や、求める味付けによって違ってきます。
ご参考までに、私の作例をご覧ください。
「筋彫り」
左右ドア、ボンネット、トランク、窓枠の下部、フロントグリルなどが対象です。
フリーハンドでは、曲面で思わぬ方向に削れてしまうので、極力テレホンカードを
定規がわりに使います。浅く何度も掻きだす感じで彫っていきます。
「突起物」
フロントエンブレムは粘土で作ります。狭いので「水筆」を使い、ヌルヌルさせてから
刷り込む様に、粘土を足して成形します。接触してはいけない部分は、薄いヘラや
テレホンカードなどを差し込み、隙間を作っておきます。これで少しアルファぽく
なってきました。
粘土が硬化しているので、細かい部分の造形は通常のヘラでは困難です。
私の場合、自作の「ノミ」で細部を彫りこみます。100均で売っている小さな
マイナスドライバーの先端を、砥石で鋭くしたものですが、粘土を削る位なら全く
問題なく使えます。(ただし怪我には注意しましょう。)
他にはアートナイフ、あれば彫刻刀などで、少しずつ成形してゆきます。
削り過ぎたり、形状に納得がいかなければ、また粘土で埋めてやり直せばいいのです。
自身の根気を考慮しながら、少しずつ完成形に近づけていきましょう。