加工⑥ ボディー細部の仕上げ 実例2000gtAm その2
では細部加工の実例を、順に見ていただきます。
ここまで、ほぼアウトラインは完成に近い状態ですが、あとひと手間必要です。
それは「屋根」。実車と違い真上からも眺めるサイズなので、ここも手をかけるべき。
(オープンカーを作る方なら、座席などの作りこみに相当します。)
下書きにそって、まずは天井部分を濡らし、ヌルヌルさせてからシート状の天井部分を
貼り付けて成形(水平に注意)、翌日にピラー部分と、2段階で完成させます。
ガラス面との段差が出来るだけで、ぐっとリアルになったと思いませんか?
※完全に乾いてから、屋根はもっと平らに、ピラーは細く削ります。
次に、ドアやボンネット、トランク部分の「筋彫り」を行います。
塗装後の追加工は手間なので、ここで再現すべき部分は、漏らさず加工します。
軟らかい鉛筆で納得のいくラインを下書きし、必ず、テレフォンカード等を
定規にして筋を引きます。極力フリーハンドは控えましょう。
シャーペンの先端金具や釘などを、少し斜めにして優しく引っ掻くように
線を付けます。深さは1mmで充分。
最後は突起部分の加工です。
この車種の場合、粘土で作るのは、ウィンカー、バンパー取り付け部分、エンブレム
等です。ワイパー、ミラー、ストップランプ、ホイールは、後ほど厚紙で作ります。
どんな小さな突起部分でも、付ける部分に水を塗りこんで「ヌルヌルさせる」ことが
肝心。あとでポロリと取れたりしない様、必ず行って下さい。
細かい部分は、乾燥後に削って仕上げます。