加工 ③ ついに粘土!
やっと粘土(石粉粘土)を使う時がやってきました。
最初に作るのは「タイヤホールの中子(なかご)」です。
ベース板のタイヤホール部分を切り出した際の破片、つまり4つの切れ端を使います。
タイヤホール、つまりタイヤが収まる半円の形に、粘土をのせて2日程おきます。
長さ35mmですから17.5mmの半円が基本です。車種によっては横長の半楕円のものも
ありますが、板厚ふくめて17.5mmの高さがあれば、タイヤの干渉を避けられます。
粘土は乾くと多少縮むので、大きめに作り、固まったらサンドペーパーで修正、
タイヤホールの形にします。板から外れたら、木工ボンドで付けましょう。
成形が終わったら、粘土部分に薄く木工ボンドを塗り、指で粘土全体に伸ばします。
そして残った粘土は、少し水で濡らしたのち、ラップで2重に包んで保管します。
では、上記作業の空き時間(乾燥まち)に、「あると便利なもの」を作って
おきましょう。それは代用「ハイトゲージ」です。
本来は水平に削った、厚みのある鉄の塊(定盤)の上で使う道具ですが、そこまでの
精度はいらない工作なので、あくまで目安として使います。
構造は簡単。まず小さな箱の開口部を全てセロハンテープでふさぎます。
箱がひしゃげてしまうと、正しく測れないのです。
そのあと、透明のものさし(15cmくらい)を、垂直にテープで張り付けるだけ。
たったこれだけの道具ですが、左右バランスのとれた造形に役立ちます。