塗装③実例(2)
まずは細部の修正から。フロントグリル部は狭いうえ、黒・銀・赤の3色の
塗り分けなので、はみ出しがちです。1色づつ、時間をあけて細筆で修正します。
ドアノブまわりも赤を使って修正します。
窓枠のモールを、銀色のアクリル絵の具で描いていきます。今回はフリーハンドで
描きましたが綺麗な仕上がりを目指すなら、マスキングテープでくっきり直線的に
描きこむのもいいでしょう。何度か重ね塗りして、こんもり立体的な仕上がりも
可能です。
一通り、塗り残しなく描き終えたので、細部のディテールアップに移ります。
①パーティングライン(ボンネット、トランク、ドア等の筋彫り部分)
・・・まっくろい線を引いてしまうと、一気に玩具っぽくなります。
実例の場合、赤に少し黒を混ぜて「かすかに暗く見える」効果を狙っています。
②フロントライト周辺
・・・銀色は何度か塗り重ねることで、つるりとした金属っぽい表面ができます。
乾いたのち、ライトのケースとレンズの境目に、薄めた(銀+黒)で細く
線を引きます。さらに乾いたのち、レンズ部に(白)で小さな点を描き、
しばらくしてから(銀+青)や(パールグリーン)等で、細く何本も
縦線を引けば、結構リアルに仕上がります。
エンブレムの奥まった部分には、薄めた(銀+黒)で、陰影をつけました。
フロントのワイパーは、タイヤに使った黒の画用紙(マーメイド紙)を細く切り、
白でハイライトを描き入れてあります。向かって右の、かまぼこ板の上にあるのは
リアのブレーキランプ。アイスの心棒をペーパーで削ったものにアクリル塗装。
塗り易いように、少量のボンドで接着し、絵の具が乾いたら軽く叩いて外します。
さあ、いよいよ次回、大詰めです。