加工⑥ ボディーの仕上げ
「工程⑩」ボディーの仕上げ加工
・・・ボディーの外観もほぼ、仕上がったところから細部を詰めていきましょう。
しばらくぶりに眺めてみると、納得いかない部分が目につくものです。
商売ではないので、納得いくまで直して下さい。
サンドペーパーで削る以外に、「硬い薄板で、そぎ落とす」方法もあります。
例えば、ものさし。硬い素材で角がすり減っていないものを使います。
両手で持ち、手前に引き寄せて少しずつ削りましょう。
注意点は線や文字が書かれていない面を当てること、強く押し付けないこと。
間違うと、細かい傷の元になります。
今回使用している「石粉粘土」の原料欄に「シラスバルーン」とあります。
これは昔、自動車メーカーの車体デザインにも使われていました。
(プリンス自動車の生産管理をやっておられた方から、直接聞き取り)
小さなメーカーになった気分で、コツコツ仕上げていきましょう。
もう少しエッジの効いたラインだとか、フェンダーのアールが緩いだとか
気になる部分は、最後の修正をします。
しっかり乾いたなら、細部(ライン、エンブレム、ドアノブ、ライト類)を
作りこんでいきましょう。ここからは車種によって多少、内容が違いますが、
次項で私の作る「2000gtAm」を、作例としてご覧いただきます。