夏休みの工作(ミニカー) 制作指導時の注意 2
お盆の帰省で、少し間隔が空いてしまいました。少し駆け足で説明します。
この工作で注意すべき点は、大きく4点です。
あくまで、子供たちの宿題なので、説明・指導の観点で書いています。
①ベース板と粘土の密着度はよいか?
木と粘土、異なるものどうしを外れにくくする工夫が必要です。
走行時など振動を受けやすい部分なので、作例のように多くの竹ひごを埋め込んだり、
上の図左端のように、木の切れっぱしをボンドで張り付けるのもありです。この時、
切れっぱしの下側を少し削って、「逆テーパー状」にすれば食いついて外れません。
それも面倒ならば、ベース板にラップをテープで固定し、粘土で造形、乾いたら
ラップを取り去り、板と粘土ボディーを木工ボンドでくっつけてしまう手もあります。
いずれの場合も、板からボディーがはみ出さないように。 この後の④にも影響します。
②車軸がタイヤ(ペットボトルキャップ)の中心近くを通っているか、垂直か?
作例の様に「冶具」を作るのは、少し難しいかもしれません。
ぴったり重ねた同サイズの段ボール丸板の中心を、竹ひごが貫通するので、
だいたい中心にはなるでしょう。固まりきる前の目測+転がしてのチェックで、
垂直に近づくよう修正してあげて下さい。
③底から見て、車軸どうしが平行か?
三角定規で、裏面に直接書き込みます。(5mm間隔で前後とも4本ずつ)
市販のファルカタ材は、面の反りはともかく、かなりまっすぐにカットされています。
低学年には、直角の概念から説明してあげると、勉強にもなるでしょう。
④タイヤと本体が干渉しないか?
上のイラストでは、車軸のストローの両端から各3mmほど離れた位置に、中心に穴の
空いた直径6~10mm程度の段ボール丸板として描いています。タイヤ(キャップ)が
直接ボディーと擦れて、大きな抵抗となることを避ける為です。作例の様に木で作る
より簡単です。位置を決めたら、少し木工ボンドを穴にさして固定します。
⑤工具、特にキリを注意深く使えるか?
タイヤ(キャップ)に詰める段ボールや、④のストッパーなどは、段ボールから
切り出す前に穴を開けましょう。本番の前に、段ボールの端っこや端材で練習させて
あげましょう。慌てず、垂直をキープしながら軽く押し付ける感覚を、つかんで
もらいましょう。難しいようなら、タイヤの穴開けだけは手伝ってあげて下さい。