工作って(意外と)勉強にもなります。
夏休み期間をはさみ、このブログを見て頂く方も増えたようです。
「夏休みの宿題は、主要教科だけでも沢山あるのに、工作なんて時間が惜しい」と
不満に思う方もいらっしゃった事でしょう。
でもひょっとすると、工作に取り組んで興味をもった「何か」が、お子さんの
将来をより現実的で、夢があって、周囲より先んじたものにするかも知れません。
例えば今回の「ミニカー」でも同じ事が考えられます。
自動車そのものに興味を持つ可能性は当然ながら、パーツ個別の工程でもあり得ます。
①粘土ボディーとベース板の接合
・・・竹ひごを沢山打ち込んで「ずれ」を防止する、これは緩い地盤にビルや
マンションを建てる際に使われる工法とほぼ同じ。でも、大昔の掘立小屋でも
工法としてはほぼ同じ。
※硬い岩盤に届くまで、深く打つかどうかの違いはあります。
②車軸とペットボトルキャップ
・・・3mmの竹ひごを、4.5mmのストローに通し、5mm角のスペースに収める、
これはまさにベアリングそのもの。回転の真円度を段階的に高めています。
世界の電力消費の60%を占める産業用モーターも、同様の発想で効率を
高めています。また、タイヤであるキャップは一段高い「リブ」部分で
接地することにより「転がり抵抗」を減らす設計です。
③車軸用の冶具(厚紙)
・・・大層な工具がなくても、厚紙1枚で空中の垂直がわかる。これは数学の
「証明」的な発想あっての事。また、一般家庭で見る事が少なくなった
「屏風」に通ずるものがあり、歴史や和風建築への興味もそそります。
と、まあ一見こじ付けの様ですが、お子さん達が自主的に学ぼうとするきっかけに
なり得る、それが工作のいい所でしょう。きっと、このブログをご覧の大人の方にも
思い当たる節があるのでは?
あわてて無理に見つけなくてもいいのです。
次回から、次の課題にチャレンジして行きましょう。