残った粘土をどうするか?④カモノハシ完成
細部の修正が終わり、かたちが決まれば次は「色付け」です。
表面の細かい粘土カスなどを払い、吹き飛ばしていよいよ開始。目玉は爪楊枝で
擦って粘土を払い、形を整えます。
写真などを参考に色を選び、白っぽい部分からアクリル絵の具を塗り始めます。
目玉は塗りません。石そのもののツヤを生かす為です。
色が付くと、一気にそれらしくなりますね。
おなかの真ん中あたりは、少し赤みのある色、脇腹は少し白っぽく、さらに脇には
パール系をあとから薄く足して「見る角度で印象が違う」感じを再現します。
背中は、あまり黒くならないよう、意識的に薄めにしてあります。
皮膚のたるみの隙間は、周囲より少し暗めの色をさして、立体感を狙いました。
アクリル絵の具だけでも、耐水性はありますが、表面の強度(硬さ)を上げるため
「ツヤあり水性ニス」を塗ります。これ自体、主成分がアクリルなので、絵の具の上に
安心して塗れます。ただし強くこすらない様に、何回かに分けて塗ります。
カモノハシの場合、シッポを持って体幹を塗り、乾くまでそのまま待ってシッポを
塗る、これを3回行いました。(ここでも目玉は塗りません。)
※「ツヤなしニス」もありますが、下地に「ツヤありニス」を塗った上に使うので、
両方買う事になります。※「ツヤなしニス」は、よく混ぜないとムラが出来ます。
面倒なら、水で薄めた「ツヤありニス」で、何度か薄く塗る方がお勧めです。
小さい割に、手間はかかりますが、愛着のわく工作になりました。
実際の大きさに合わせ、手のひらに収まるサイズです。
ああ、実物が見たい。赤ちゃんのぷよっとしたお腹を、触ってみたいものですね。
さて、いかがでしょう。残った粘土を無駄にせず、前作のミニカーとは全く毛色の
違う作品ができました。ご覧頂いた皆さんが、どんな作品を作られるのか、想像
するとワクワクします。完成したら是非、私に自慢して下さい。